生かされている自分に合掌 ~信行唱題会4月~
4月15日(日) 午後2時~
桜吹雪が美しい麗らかな春の午後
こぢょっこ寺では4月の信行唱題会を行いました。
お忙しい中ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました!
まずは御宝前での作法です。
合掌礼拝等の所作の復習をした後は、観音経の読誦と唱題行です。
お経は覚えることよりも、声に出して読むことが大切です。
一文字一文字が仏さまであることを心にとめておがんでいきます。
お題目も同じで、太鼓のリズムに合わせながら一つひとつ大切に唱えます。
皆さまの心が一つになると、とても気持ちがいいのを今回は特に感じました!
法話タイムは住職のお土産話から花が咲きました。
実は先日、「花まつり」のため山形県最上郡真室川町の釜渕教会へ行って来ました。
雪深い地域なので、春はまだ当分先の白い雪の残る風景でしたが、
御宝前には本物の桜の花が満開で春爛漫という感じです。
大きな白象の背に花御堂、そこにお釈迦さまの誕生仏をお祀りして甘茶をそそぐ、
代務しているお寺の毎年の恒例行事です。
お茶請けに出したお菓子は『くじら餅』と言って、庄内地方の伝統菓子です。
お参り下さったお菓子屋さんに御供していただきました。
柔らかいお餅には胡桃などが入っていて、上品な甘さがとても美味しかったです。
さて今回は、参加者から『しょうつき命日』についての話が出ました。
字は「祥月命日」と書き、死後、その人の死亡の月日と同じ月日をいいます。
しょうつきとは正月の意で、年頭の正月と区別するため、中国の古制『儀礼』で死後満1年目(13ヵ月)を小祥、
足かけ3年(25ヵ月)の祭を大祥というのを、仏教の一周忌・三回忌に当てて、祥月と書くようになったそうです。
また征月とも書き、「行く・旅立つ」意で征月命日を「立ち日」と称する地方もあるそうです。
この祥月命日には年回忌に関係なく、お仏壇を浄めて精進料理や故人の好物などを供え、お墓参りをし、塔婆供養をしましょう。
よく『仏様がない家』ということを耳にしますが、ご先祖が居ない人はいません。
今ここに、ご自分が生かされているという有り難さに感謝して、
生活の中に合掌の心を忘れないようにしましょう。
新しい本堂とともに始まった信行唱題会も今回で丸3年となり、来月からは4年目に突入します。
こぢんまりとした信行会ではありますが、こうしてお参りくださる皆さまに支えられて続けられたことに、
こころから感謝申し上げます。
これからも『信仰は楽しく!!』をモットーに精進して参りますので、よろしくお願いいたします!
次回の信行唱題会は
5月13日(日)お寺掃除の日の 午後2時からです。