梅雨の合間の気持ちよく晴れたお天気の中、7月第二日曜日、境内清掃を行いました。

今回はお寺に一番近い、遠田地区の方々の当番でした。

遠田地区の皆さまは、とても結束力と責任感が強く、普段から何かとお寺を気にかけてくださる方ばかりです。

当日に用事があり参加できなかっ方も、前日に草刈り機を持って現れ

『自分の分!』と、たった一人で2時間も作業してくだいました。

遠田地区の皆さま、ありがとうございました!!

日の昇る時間が早い季節ということで、早朝7時には作業を始めます。

それぞれに持ってきた自分の道具を使い、一斉に草刈り作業の開始です。

男性陣は、力強く草刈り機を振るい、バリバリと草を刈っていきます。

エンジン音が止んだと思ったら、鋸に持ち変えて

参道脇や山際の邪魔になる竹を切り倒し処理してくださっていました。

もちろん女性陣も負けてはいません。

華麗な手さばきで素早く鎌をふるっていきます。

草刈り機が届かないところや急な斜面もザクザクと刈り取っていきます。

しかも、手早いだけではなく、丁寧で綺麗なんです!

細やかさは本堂右横の小庭でも発揮され、掃き清めるだけではなく、

植え始めてある花の手入れまでしてくださいました。

あっという間に境内がすっきりと綺麗になり、大薮椿の木陰でお茶を飲みながら休憩しました。

小高い山の上にある本住寺からは、真備町箭田の中心部が一望出来ます。

麓には青々とした田圃が広がり、町並みの向こうには緩やかな稜線の山々が見える、

なんとものどかな緑の景色に、心が洗われる想いです。

吹き抜ける爽やかな風や鳥の鳴き声に、気持ちよく癒される一時でした。

最後に、刈った草を軽トラの荷台ギュウギュウに積み込んで、いつもの場所に持って行って終了しました。

遠田地区の皆さま、暑い中、本当にお疲れさまでした。

 

次回の境内清掃は残暑の9月第2日曜日となります。

1班『関谷地区』の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

お寺からほど近い山の斜面に、瀬崎さんの講中でお祀りしている摩利支天様があります。

10人くらいしか入れない小さなお堂ですが、講中の方々で代々、信仰し守り伝えてきたそうです。

そのお堂が約200年ぶりに建て直され、このたび開堂のお経となりました。

摩利支天は原名をマリーチといい、「威光・陽炎・蜃気楼」などを神格化したもので、

古代インドの神が仏教にとり入れられた守護神です。

 この天を祈る者は同じようにその徳を得て、

人から姿を見られず、とらえられず、害されず、騙されず、縛られず、

財物をとられることなく、罰せられることも、怨みを果たしに来ても姿を見つけられない。

自らの姿形を隠し、相手に見られることなく、どんな障害からも逃れ利益を施して下さる

というので、主に武士階級の守本尊として厚く信仰を集めてきました。

このお堂では年に一度、毎年十二月に囲炉裏に薪をくべて火をおこし、

摩利支天様を奉じるお祭りが講中の方により行われています。

先祖代々お祀りしてきたものを大切に受け継ぎ、共に手を合わせ、

次の世代にも守り伝えていく皆さまの姿に心を打たれます。

新しい御宝前では、これからも摩利支天様の御加護のもと、

講中各家が子々孫々まで彌栄ていくことを心から祈らせていただきました。

6月24日(日)  午後2時~

カラリと晴れ上がったわけではありませんが、風がここちよい梅雨の合間の午後、

こぢょっこ寺では、6月の信行唱題会を執り行いました。

ご参加下さいました皆さま、ありがとうございました。

 

御宝前においていつも通りの作法の確認をしたあと観音経を読み、

そして団扇太鼓を叩きながらの唱題行で一汗かきました。

 窓から入る風がとても心地よく感じるのも、この季節ならではですね。

ゆっくり呼吸を整えながら心を鎮める深心行では、鳥の囀りに心が和らいできます。

深心行の後には、祈願回向文も毎回皆で唱和しています。

優しい言葉で書かれた肝文に、今を生かされていることへの感謝を新たにしました。

 

さて、御宝前でのお経と唱題行が終わったら、お座敷での法話です。

美味しいお菓子を食べながら、皆さんと談笑する楽しいひとときです。

 

来月からはお盆の月です。

お盆がくると懐かしく思い出されるのはご先祖さま、先人たちからの命の繋がりですね。

その中で今現在があること、生かされていることに感謝できる信仰心を持ち、

自分の奥底にあるすべての存在との繋がり、仏さまとのご縁に感謝しましょう。

 

次回の信行唱題会は7月29日(日)午後2時からです。

どうぞご参加下さいませ!

六ツ森ケイ子 こぢょっこでらいぶ VOL.13

2012年6月17日(日) 12:00~

梅雨の晴れ間、初夏らしい爽やかなお天気に恵まれたこの日、

こぢょっこでらいぶVOL.13が開催されました。

今回は初めて早い段階でチケットが完売!嬉しいことに満席に!!

お越し下さいました皆さま、ありがとうございました。

 

六ツ森ケイ子先生の手によって、いつものお寺とは趣を異にし、

初夏ということで、涼やかな雰囲気となりました。

写真ではよく見えませんが、玄関に置かれた硝子の器の中には白いめだかが元気に泳いでいました。

さり気なく季節を感じていただけるのも、「こぢょっこでらいぶ」ならではの楽しみですね。

 

さて、お待ちかねライブの始まりです!

本堂の中に六ツ森先生の音楽が爽やかに響きます。

六ツ森先生の箏と尺八の優しい音色に包まれると、不思議と気持ちが和みます。

ノリのいい曲では手拍子、演奏に合わせて歌と、本当に楽しい癒しのひとときですね。

お客様の1人が『魂の洗濯をさせてもらいに、毎回楽しみに来てるんです!』と言っておられました。

そんな風に感じていただけるなんて、とても有難いことです。

また、曲の合間に交わされる六ツ森先生ご夫妻のいつもの軽妙なトークには、

思わず笑みが溢れてしまいます。

そして楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうものです。

アンコールに応えて演奏して下さったのは名曲『倉敷物語』でした。

本当に何度聞いてもいい曲ですね!

 今回でこぢょっこでらいぶは4周年を迎えました。

 六ツ森先生をはじめ、裏方でお手伝いくださる方々、

そして、この小さなお寺でのライブに足を運んでくださる皆さま方のお陰で

ここまでやってくることが出来たと、感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました!!

これからも集った皆さまが笑顔になれるお寺づくりを目指して

歩んでいきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

次回の「こぢょっこでらいぶ」は

9月9日(日) 12:00~

夏の名残と秋を感じる初秋のライブとなります。

詳しいことが決まりましたら、またホームページ等でお知らせいたします。

皆さまのお越しを、心よりお待ち申し上げております。

本日は、日蓮宗岡山県修法師会主催による

「心ひとつ 東日本大震災復興祈念慰霊法要」へ

檀家さん数名と共に参加させていただきました。

12時30分に開式ということで、本住寺では10時に集合して、

半端な時間となりますが、軽いお食事を摂っていただいてから出発することにしました。

住職も合わせた7名が、檀家さんの運転する車に乗せていただきました。

会場の岡山市民会館は、大勢の檀信徒の皆さまでとても賑わっています。

まずは、立川志遊師匠の落語です。

日蓮聖人一代記からの一人語りと、左甚五郎の落語の二部構成で、面白かったです。

約20分の休憩をはさんだ後は、岩手県から来られた西山文生上人の講演です。

西山上人は岩手県遠野市の方で、東日本大震災の復興支援に大変尽力されている方です。

震災の様子や現状についてお話し下さったのですが、テレビ等のマスメディアから伝わるものと違い、

言葉の一つひとつがとても重く、胸をつかれ、思わず涙がこぼれました。

講演の後の法要は、会場の檀信徒も参加しての慰霊法要でした。

一緒にお経をあげるのでお経本を持って来てください、との通達があったのですが、

実際には会場がとても暗く、文字を読める状態ではなかった!のがとても残念でした。

壇上に上がられた大勢のお上人方による修法はとても迫力があり、厳かな気持ちになりました。

東日本大震災から早くも1年3ヵ月が経ちました。

大震災を忘れず、これからも出来るだけの支援を続けて行くとともに、

明日は我が身と災害に備え、今日という日を大切に生きて行かなければ、と思いました。

法要が終わりお寺に帰ってきてから、檀家さんが用意して下さったコーヒーを飲み、

今日の感想などを話しながら、ほっと一息です。

ご参加下さいました皆さま、今日は本当にお疲れさまでした。

また、何かの機会がございましたらお声を掛けさせていただきますので、

ぜひご参加下さいませ!

5月28日(月)10時30分~

** 花 ま つ り **
釈 尊 降 誕 会

 ご報告が遅くなってしまいましたが、春から夏へと季節が移ろう旧暦の4月8日、

本住寺では誕生仏に甘茶をかけて祝う「釈尊降誕会(花まつり)」法要を行いました。

今年は月遅れよりもさらに20日も遅く、花も少なくなりかけた頃と思われましたが、

見事な百花繚乱の装いに囲まれ、お釈迦さまも大変お喜びのことでしょう。

 本堂建て替えの際に発見・救出され、皆さまと共にあるようにと出現された、こぢょっこ寺の誕生仏像。

総代さんが子供のころに参って以来と聞くと、およそ半世紀もの間、甘露の法雨に浴しておりませんでした。

その花まつりを復活させて、今年で3年目となります。

こうして皆さまの真心と共にお祀り出来る事は本当に有り難く、感謝の気持ちでいっぱいです!

本当にありがとうございました!!

今年は甘茶を16リットル!も沸かし、お参りいただいた方にもお分けしました。

来年は日にちをただ旧暦にするだけでなく、皆さまがお参りしやすいように考えてみようと思っております。