カテゴリ ‘こぢょっこのこと’

時ならぬ桜に御遺徳を偲ぶ

爽やかな秋晴れの一日となりました。

本住寺の境内でも、やわらかな秋の陽ざしの中、鳥たちの囀る声が楽しげに響いております。

ホームページの更新も2ヶ月ぶり、今年に入ってからは3度目の更新です。

お会式桜  観音経写経会10月

さて、10月に入ると、全国の日蓮宗寺院では『御会式法要』が執り行われます。

『御会式』とは、日蓮聖人がお亡くなりになられた10月13日を中心に

執り行われる法要のことで、宗祖の御遺徳を偲ぶ大切な行事の一つです。

日蓮聖人が御入滅された東京・池上本門寺では、特に盛大に催されており、

また、住職の実家のお寺でも10月12日に法要を執り行い、

住職の勤め先である最上稲荷でも15日・16日に法要が営まれました。

本住寺では、旧暦の10月12日のお逮夜にあわせて法要をいたしますので、

今年は12月3日(水)の夜に檀家の皆様と共に法要を執り行います。

日蓮聖人がお亡くなりになられた時、庭先の桜が時ならぬ花を咲かせたという故事にちなんで、

本住寺の本堂の裏にも『お会式桜』が植えてあるのですが、

今年も見事に花をつけ、見ごろを迎えております。

春に咲く桜のような豪奢な華やかさはございませんが、

小さな花を懸命に咲かせる姿も、風情があって良いものです。

また本日、本住寺では『観音経写経会』を開催しております。

可憐なお会式桜に日蓮聖人の御遺徳を偲び、

心静かにお写経に取り組んでみるのもいいかもしれません。

よろしければ、秋のこぢょっこ寺にいらっしゃいませんか?

 

平和の鐘に祈りを込めて

ホームページの更新が、すっかりご無沙汰となっておりました。

お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、ホームページをリニューアル中です。

本住寺に新しく据えられた梵鐘についての諸々を中心に、

各所に手を加えていただきましたので、お時間のございます時にでも

ゆっくりとご覧いただけましたら嬉しく存じます。

さて、お盆ということで、ご家族と共にお盆休みを過ごされている方も

多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今年のお盆は、例年よりも幾分過ごしやすかったように感じます。

本住寺では、台風とともに始まったお盆のお経回りも、

本日の午前中に無事終了いたしました。

お経回りでは、普段お会いする機会のない檀家さん達ともお会いできて、

元気なお顔を見て、色々とお話しできることがとても嬉しいです。

また、檀家さん以外にも、お墓参りに来られた方が

お声をかけてくださることも嬉しいことです。

皆様のご先祖様を大切に想う心に触れ、

このお寺にご縁をいただけたことに、感謝の気持ちを感じました。

そして、本日は『終戦記念日』ということで、

本住寺でも、正午ちょうどから、立正安国世界恒久平和の願いを込めて

『平和の鐘』を打ち鳴らしました。

各人が日常生活の中で人格の向上をできるだけ目指し、

小さな家庭の安穏を得ることから始めて、大きな平和の達成につとめることは、

今この時を生かされている私達の責務だと思います。

鐘の音色に平和への祈りを込めて、心やすらかに生きて行けるようにと

思いも新たにした八月お盆の一日でした。

こぢょっこの秋、見つけた。

秋たけなわの好季節となりました。

こぢょっこ寺こと本住寺の境内でも、各所で秋を感じております。

そんな秋のこぢょっこ寺の近況を少しお知らせいたします。

鐘楼の横にある柿の木は、3個しか収穫できなかった昨年とは違って、

枝がたわむほどに赤い実をたわわにつけております。

こぢょっこ寺らしく、実は小ぶりなのですが、甘くて美味しい秋の味です。

だいぶ色付いてはいるものの、熟れるまではもう少し日にちがかかりそうです。

高枝切り鋏も新調したことですし、今から収穫がとっても楽しみです。

それから、こぢょっこ寺の藪椿の種も収穫中です。

一昨年は住職達二人だけで拾い集めた椿の種ですが、

昨年からは近くの檀家さんご夫妻が毎日のように来ては、

コツコツと拾い集めてくださっていて、とても有難いです。

収穫した種は、製油所で搾っていただき、美味しい椿油となります。

製油所に送った昨年の種の搾油が間に合ったらなのですが、

来月の御会式で椿油のアラレか芋天を皆様に食べていただこうと考えています。

昨今は桜の狂い咲きがニュースになったりしますが、

こぢょっこ寺でも桜の花が咲きました。

と言っても、狂い咲きではなく、秋に咲く『四季桜』でございます。

秋晴れの青空に小さな花が揺れる様が、儚げでとても可愛らしいです。

日蓮聖人が御入滅された折りには、時ならぬ桜が咲いたといわれており、

それに因んで、本堂再建の際、裏の斜面に3本の四季桜を植えました。

年々つける花の数が増えていっており、嬉しい限りです。

さて、本堂横の小さな庭に、秋の七草のひとつである藤袴が咲きました。

檀家さんから株分けしていただいたものが根付いたもので、

写真では分かりにくいのですが、紫紅色と白の二種類が咲いています。

宿根草なので、植物を育てるのが苦手な妙紀でもほったらかしで大丈夫!

その藤袴に、今年は美しいお客様がいらっしゃいました。

薄い青緑色の羽が印象的な『アサギマダラ』です!

浅葱色の羽がヒラヒラト舞う様子は、とても優雅ですね。

最後になりましたが、本日は旧暦の9月13日で『十三夜』となります。

先月の仲秋の名月とならび、美しい月夜とされております。

季節柄、豆や栗をお供えしてお月見することから

『豆名月』や『栗名月』とも言われております。

今宵は美しい月を眺めながら、秋の夜長を過ごしてみるのは如何でしょう?