溢れる笑顔に感謝! ~春のお彼岸供養~
平成24年3月20日(火・祝)
午前10時~
本住寺 春季彼岸 供養会
朝方は少し冷え込みましたが、日が昇ると共に暖かい春の陽気のお彼岸の中日となりました。
彼岸とは、春分・秋分の日を真ん中に前後各3日、迷いの世界=此岸(しがん)から、悟りの世界=彼岸(ひがん)へ渡るべく、六波羅蜜(ろくはらみつ)修行を実践する期間のことです。
六波羅蜜とは、【布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)】の6つのことで、簡単に言いますと【施す・つつしむ・我慢をする・はげむ・心をしずめる・智慧をみがく】ことになります。
この6つのことを心がけて日常生活の中で自らを振り返り、生かされているということをあらためて仏さまやご先祖さまに感謝する大切な期間となります。
その為、家族揃って感謝の気持ちでお墓やお寺にお参りし、手を合わせるのです。
本住寺でも春のお彼岸供養の法要を執り行い、すべての檀家さんのご先祖さま・本住寺歴代の諸上人・東日本大震災等の災害でお亡くなりになられた方々の為に、本堂でご供養のお経をあげさせていただきました。
また、お申し込みいただいた卒塔婆は、住職が1本1本心を込めて丁寧に書かせていただき、彼岸会の法要に併せてご供養させていただきました。
お忙しい中ご参詣下さいました皆さま、本当にありがとうございました。
さてさて、法要の後は先日ご案内したように『本住寺の薮椿から搾ったツバキ油で揚げた鏡餅のアラレ』のご接待です。
ツバキ油を火にかけると、ふんわりとツバキ油特有の香りが広がり食欲をそそります。
たっぷりのツバキ油にお餅の欠片を入れると、小さかったお餅がどんどん大きく膨らんで、鍋いっぱいになっていきます。
表面がきつね色になって油を切ったら、香ばしいアラレの出来上がりです。
まずはお塩をササッと振って揚げたてを皆さまの元へ。
お…美味しい!!!
絶妙な揚げ加減は、お手伝いをして下さった別府真澄さんの腕によるものです。
サックサクの歯ざわりと軽い食感がなんとも美味しく、いくらでも食べられそうです。
食べた後の口に微かに残るツバキ油の香りが、これまた香ばしいのです。
ツバキ油で揚げたものは、軽い食感で胃にもたれないという噂は本当でした。
塩味のアラレの後は、お砂糖を振ったアラレです。
しょっぱいのもイイですが、甘いのも美味しいですね!
そしてアラレの他に、別府さんがお手製のかき餅も揚げてくださいました。
ほんのり甘くてサクサクのかき餅で、本当に美味しいんです!!!
これまた、いくらでも食べられてしまいます。
子供たちが喜んで食べてくれたのはもちろん、ご年配の方々にも大好評で、もう食べる手が止まりません。
賑やかにお話をする中で、『どうやって作るの?』という素朴な疑問があったり、『椿の種を拾ったり、お餅を小さく砕いたり、お上人の息吹が感じられる!』と嬉しいお言葉をいただいたりと、本当に楽しいひと時でした。
こぢょっこ寺のお彼岸は、大人にとっては昔懐かしい、子供にとっては新鮮な、素朴で美味しいおやつを通して、とっても素敵な笑顔が溢れる嬉しい一日となりました。
これも裏方を手伝って下さった方々や率先してお手伝いをしてくれた小さな子供たち、そしてお参り下さいました皆さまのお陰と、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!!!
これからも楽しいこぢょっこ寺を目指してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!