こぢょっこの秋、見つけた。

秋たけなわの好季節となりました。

こぢょっこ寺こと本住寺の境内でも、各所で秋を感じております。

そんな秋のこぢょっこ寺の近況を少しお知らせいたします。

鐘楼の横にある柿の木は、3個しか収穫できなかった昨年とは違って、

枝がたわむほどに赤い実をたわわにつけております。

こぢょっこ寺らしく、実は小ぶりなのですが、甘くて美味しい秋の味です。

だいぶ色付いてはいるものの、熟れるまではもう少し日にちがかかりそうです。

高枝切り鋏も新調したことですし、今から収穫がとっても楽しみです。

それから、こぢょっこ寺の藪椿の種も収穫中です。

一昨年は住職達二人だけで拾い集めた椿の種ですが、

昨年からは近くの檀家さんご夫妻が毎日のように来ては、

コツコツと拾い集めてくださっていて、とても有難いです。

収穫した種は、製油所で搾っていただき、美味しい椿油となります。

製油所に送った昨年の種の搾油が間に合ったらなのですが、

来月の御会式で椿油のアラレか芋天を皆様に食べていただこうと考えています。

昨今は桜の狂い咲きがニュースになったりしますが、

こぢょっこ寺でも桜の花が咲きました。

と言っても、狂い咲きではなく、秋に咲く『四季桜』でございます。

秋晴れの青空に小さな花が揺れる様が、儚げでとても可愛らしいです。

日蓮聖人が御入滅された折りには、時ならぬ桜が咲いたといわれており、

それに因んで、本堂再建の際、裏の斜面に3本の四季桜を植えました。

年々つける花の数が増えていっており、嬉しい限りです。

さて、本堂横の小さな庭に、秋の七草のひとつである藤袴が咲きました。

檀家さんから株分けしていただいたものが根付いたもので、

写真では分かりにくいのですが、紫紅色と白の二種類が咲いています。

宿根草なので、植物を育てるのが苦手な妙紀でもほったらかしで大丈夫!

その藤袴に、今年は美しいお客様がいらっしゃいました。

薄い青緑色の羽が印象的な『アサギマダラ』です!

浅葱色の羽がヒラヒラト舞う様子は、とても優雅ですね。

最後になりましたが、本日は旧暦の9月13日で『十三夜』となります。

先月の仲秋の名月とならび、美しい月夜とされております。

季節柄、豆や栗をお供えしてお月見することから

『豆名月』や『栗名月』とも言われております。

今宵は美しい月を眺めながら、秋の夜長を過ごしてみるのは如何でしょう?