人生の節目と神仏への祈り ~地鎮祭によせて~

台風が接近していると言いつつも、午前中はまだ心地よい風が吹く晴れやかなお天気となりました。

この佳き日に、ご縁があって知り合いの新築の家の地鎮祭を勤めさせていただきました。

地鎮祭とは、土地の上に家屋などの建物を建設するにあたって事故や魔障がないように祈る法要のことで、その土地の有無両縁の諸精霊の成仏を祈り、諸々の神仏に感謝の法味を言上し、邪気の退散・吉祥清浄を祈念する、とても大切な儀式です。

地鎮祭というと、どうしても神主様のイメージが強く、住宅メーカーさんでも知らない人が多いようですが、もちろん仏式でも執り行うことが出来ます。(実はお寺の地鎮起工式をする際、『神主様を頼んでおきますね。』と、びっくりするようなことを業者さんに言われた経験があります。勿論、丁重にお断りさせていただきましたが。)

数をこなしている神主様より、どうしても手間やお金、時間がかかってしまいますが、その分味もあります。

私は最上稲荷に勤めさせていただいている関係で、あちこちの地鎮祭の経験もございますが、その家、その会社、いろんなケースがありました。

みなさまも是非機会がございましたら、ご予算やお考えなどをご家族で話し合った上で、それぞれにあった思い出に残る儀式となるよう、また、一生に何度もないお家の新築の節目に、諸天善神のご加護を改めて願ってみるのは如何でしょうか。